少子高齢化 原因と対策 子育てに対する「人的支援」の拡大が重要
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新聞を毎日にぎわしているのが、少子高齢化だ。
まず、少子化と高齢化は別に考えなければならない。
少子化の原因
社会の発展により、産業が発展していき、それによって、高度のスキルが求められるようになる。
つまり、教育を受けた人物が求められるので、それが高学歴化をもたらす。
高学歴化するということは、子どもの養育費が増える。また、昔のように中卒ですぐに働く、ということがなくなるので、社会的な自立が遅くなる。
子どもの養育費がふえると、親の経済的負担が増すので、必然的に子どもの数が減ってくるわけだ。
また、高学歴化は同時に晩婚化を招く。
晩婚になると、これも少子化の原因になる。
実際、若くして子どもを産んだ場合は、親も体力があるが、晩婚になり、高齢出産になると体力的にも厳しくなる。
⑴子どもの教育にお金がかかることと、
⑵晩婚化
この2つが、少子化の原因といっていい。
高齢化に関しては、医療の発達がいちばんの原因としてあげられるだろう。
少子化対策
まず、子育てにかかる費用の負担を減らすことだ。
具体的にいうと、
⑴高校までの教育の無償化、および、⑵子育てにかかる費用の公的援助を増やす。
また、女性の育児にかかる負担を減らす環境をつくることだ。
保育園の充実、というのがよくいわれるが、保育園に入れたとしても、幼児はよく病気にかかる。
病気になると、結局は母親が仕事を休んで、子どもの世話をしなければならない。
そういうことから、小さい子どものいる女性の就職が難しくなってくるのだ。
実際、9時から5時まで働くだけでもたいへんなのに、保育園の送り迎えまでとなると、想像を超えるハードさだ。
だから、私は、60代以上の子育てを終えた女性のベビーシッターサービスを充実させるのがいいと思う。
そうすると、子どもの送り迎え、という体力的負担がなくなるし、病気の時にも対応してもらえる。
日本では、よほど裕福な家庭を除いて、家事や育児を家族以外の他人に任せることを敬遠する傾向があるが、女性が社会で活躍していくためにも、家事や育児を他人にゆだねることが重要だと思う。
韓国ドラマを見ていると、裕福な家では、家事はアジュモニと呼ばれる家政婦がやり、育児も、専門の教育を受けたプロフェッショナルな保母が担当する。
これは、子育てを終えた世代の経験を社会に生かす、ということにもなるし、高齢化を迎えた社会で、まだ体力のある60代の女性の雇用対策にもなると思う。
もちろん、庶民にはそのような費用を払う余裕はないだろうが、そこまでではなくても、家事や育児をゆだねる「人」のサービスをリーズナブルな価格で利用できたり、そこに公的な援助を受けられる制度が充実すれば、晩婚化も解消するだろうし、子どもを産む女性の数も増えてくると思う。
少子化の原因は、子育ての負担が女性ひとりに集中していることが大きいと思う。
これは男性の子育て参加、というレベルで解決することではない。
核家族で解決するのではなく、人と人とのネットワークで解決するのが、子ども自身の成長にとっても、いろんな大人の手によって育てられる、ということは、育児虐待などの対策にもなると思うのだ。
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